JR芸備線 秘境駅連なる秘境の鉄路
今、気になっていることは「全商簿記の決算の未収高について」ですがこんなニュースがあります。

■1日3往復、往時のにぎわい今は遠く
一部区間では1日3往復。
もはや通勤通学向けとすら言い難いかもしれない。
踏切でレールの表面に目をこらすと、微かな銀色の筋を残して赤茶色のサビが浮いていた。
それでもカメラを構えていると、一両だけの列車内では、子供たちが運転席の隣に押しかけて楽しそうに景色を楽しんでいるのが見えた。
大人の乗客も何気なく外を見ている。
JR芸備線東区間のディーゼルカーも、まだまだ捨てたものでもなさそうだ。
(文 藤浦淳)
[フォト]比婆・道後山系を縫って走るJR芸備線
「秘境駅II」(牛山隆信・栗原景共著、メディアファクトリー社刊)に掲載されている内名(うちな)駅。
東の起点・新見(岡山県新見市)から始まる鉄路は、城下町東城(広島県庄原市東城町)から北へ向かい、山間(やまあい)へ入る。
備後八幡(やわた)を過ぎると山は深くなり、幾度もトンネルを抜け、川を渡る。
集落も見えない川沿いに、ぽつんとある無人駅が内名だ。
昭和30年開業。
秘境駅IIに紹介され、ぜひ見てみたかった「『もう疲れた』という、かすれた悲鳴」を上げそうなぼろぼろの切符回収箱が"健在"だった。
駅前に民家が1軒。
JR西日本によると「1日の乗降客数は1人あるかないか」。
次の駅は小奴可(おぬか)。
難読駅名として鉄道ファンにおなじみのこの駅周辺は、かつてこの辺りの中心地として賑わった。
駅前スーパー「フードセンター近江屋」を経営する林利夫さん(76)は、そんな時代をはっきり覚えている。
「駅長や保線係向け官舎があったし、一番列車のために泊まり込む車掌さんもいました。
国鉄職員だけでもたくさんいましたよ」。
50年、ここで営業を続けている。
国鉄が分割民営化される直前の昭和60年ごろ、と林さんは記憶している。
当時の東城町役場を通じて駅の管理を委託された。
列車の本数はかなり減っていた。
「切符を売って報告をあげてくれれば、駅舎などは好きに使ってくれていい」。
そう言われてねえ、とタクシー会社も経営する林さんは、駅舎の一部をタクシーの車庫にした。
こんな駅、滅多にない。
でも大きく変えたのはそれくらい。
タクシー乗務員が守る駅務室には、昔の車掌が単線区間を走るために受け取ったタブレットや、窓口の硬貨入れが当時のまま残してあった。
小奴可から鉄路は再び山中に分け入る。
秀峰の名を駅名にいただく道後山は、裏手のスキー場の痕跡がもの悲しい。
さらに、めまいがしそうな鉄橋やトンネルを越えると、島根県へ向かう木次(きすき)線と芸備線の三次(みよし)(広島県三次市)行き列車への接続駅・備後落合。
新見発の列車はここが終着だ。
駅前に大きな旅館があり、かつて乗り換え客でごった返したというこの駅も今は無人。
7月末、降り続く激しい雨と山の木々からわき上がる霧にけむる、ここも秘境駅だと思った。
【用語解説】芸備線
岡山県新見市と広島市を結ぶ営業距離165.5キロの長大ローカル線で、途中木次線、福塩線、三江線に接続するなどかつては陰陽連絡の要でもあった。
営業路線は(1)新見?備後落合(2)備後落合?三次(3)三次?広島に3分割され直通運転される列車はない。
(3)は快速「みよしライナー」が運行されるなど比較的本数は多いが、(1)のうち東城?備後落合は早朝、昼、夜のわずか3往復の運行となっている。
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最終更新:8月3日16時57分
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