<クッキングトイ>「生キャラメル」に「そば」も 大人の遊び心くすぐる付加価値
今、気になっていることは「DVDfab 6のインストール後の自動再生」ですがこんなニュースがあります。

おもちゃといえば子どもが遊ぶものと思っていたが、大人にも人気のおもちゃがあるという。
なかでも、パンやクッキーなどが手軽に作れる「クッキングトイ(調理玩具)」は種類も多く、購入する年代もさまざまだ。
最近のおもちゃ事情を探ってみた。
【小松やしほ】
「今年は、自宅で手軽にクッキーやケーキ、パンなどが作れる『クッキングトイ』が種類も豊富で人気があります」と話すのは原宿に本店を持つ玩具店「キデイランド」広報部の山本朱美さんだ。
なかでも人気が高いのが、タカラトミーの「生キャラメルポット」(3129円)。
今話題のお菓子・生キャラメルが、ザラメと牛乳、生クリームの三つの材料と、電子レンジを使って簡単に作れる。
4月30日の発売以来、爆発的な人気で、年間の目標出荷個数の3分の1の5万個をたった1カ月で達成したほど。
母娘で一緒に楽しむために買うほか「20?30代の働く女性にも売れています」とタカラトミー広報グループの前田恵理さん。
団塊世代の男性に人気が高いのは、同じくタカラトミーの「いえそば」(1万3125円)だ。
こちらも、生地づくりからめんを切るまでわずか20分で、本格的なそばが作れるという手軽さが受けている。
「そば打ちの体験道場に入門したが、難しくてあきらめた。
『いえそば』なら簡単に作れる」「おもちゃといえども奥が深い」などの声も寄せられているという。
日本玩具協会によると、主要4社のクッキングトイの商品数は、07年度の10点から08年度は37点に増え、売り上げも3・5倍に伸びたという。
東京・有明の東京国際展示場「ビッグサイト」で7月16?19日に開かれた「東京おもちゃショー2009」は国内最大の玩具見本市。
今年は国内110社、海外22社の計132社が出展した。
新技術や先端技術を盛り込んだおもちゃも話題を呼んでいた。
セガトイズの「家(うち)あげ花火」(1万5540円)は天井や壁などに花火を投影する。
打ち上げ音なども再現されており、自宅で花火大会気分を楽しめる。
シー・シー・ピーの無線操縦ヘリ「ジャイロビー」(5754円)はデジタルカメラの手ぶれ補正機能に使われている技術を取り入れており、安定した飛行や方向転換できるのが特徴だ。
また、環境に配慮し電池要らず、ソーラーパワーで人形が回る乳児用メリーや、紙を主原料としたブロックなどのエコ玩具、歩くとストーリーが進む歩数計「遊歩計」(バンダイ、4725円)など健康志向を反映したものまである。
自分が子どもだった30年前と比べると、隔世の感があるおもちゃだが、少子高齢化が進み、市場規模は今後も縮小が見込まれる。
不況の影響も否めない。
「大きな流れは厳しいが、意外におもちゃは不況にも強い」と話すのは日本玩具協会の伊吹文昭理事。
協会によると、08年度の玩具の国内市場規模は6636億円。
前年度比1・2%の減だが、個別に見ると、キャラクターが印刷されたカードを交換したり対戦したりするカードゲームは前年度比39・7%増。
クッキングトイを含む女児ホビーも同37・2%増と伸びている。
「数字の裏付けはないが、これらの商品はリーマン・ショック後、特に右肩上がりで売れていると聞く。
不況だと殺伐とした思いがして、夢や遊びを求めるのではないでしょうか。
また、親子や友人同士のコミュニケーションの道具としても、おもちゃは最適だと思う」と伊吹さんは話す。
なぜかヒット商品は不況の時に出るという。
例えば、石油ショック後の75年には今や定番となった「戦隊もの」が初めて世に出た。
円高不況の85年には「シルバニアファミリー」(エポック社)が人気を博し、97、98年には「たまごっち」(バンダイ)ブーム。
昨年度から今年度にかけても、カードゲームの「デュエル・マスターズTCG」(タカラトミー、1785円)や、現代版ベーゴマの「ベイブレード」新シリーズ(タカラトミー、300円台?)などの人気商品が生まれている。
最近のおもちゃ事情について「プラスα(アルファ)の付加価値が付いているのが傾向」と言うのは電通総研消費者研究センターの東田哲明さんだ。
例えば「クッキングトイ」なら、遊びながらおやつ代の節約ができるし、地球儀にペンでタッチすることで、その国の地理などが学べる「TV地球儀」(エポック社、3万6750円)ではお勉強ができる。
「体験王?鑑識捜査編?」(タカラトミーアーツ、2499円)では、顕微鏡や検査薬を使って、ミステリー張りに、血液鑑定や指紋検出など鑑識捜査を体験できる。
また東田さんは「ここ数年、大人を狙った商品が増えている」とも言う。
背景には、ママでもおしゃれをしたり、定年後も夢を追うなど「年相応の消費」が崩れてきている▽インターネットの普及で、同じ趣味・嗜好(しこう)の人がいることが確認しやすくなり、自分だけではない安心感を持って公に楽しめるようになった▽晩婚・非婚、単身化で30、40代の財布のひもが緩みやすい??ことがあるという。
「おもちゃは映画や遊園地などの娯楽に比べ、少ないお金で時間をつぶすことができ、費用対時間効果が高い。
不況だと外に出ず家にこもる『巣ごもり』現象が起こり、家族と接する時間も増えるため、コミュニケーションの手段としてもちょうどいい」。
おもちゃは、ブログなどの「ネタ」で気軽な話題として取り上げやすく、あまり説明しなくても理解や共感を得られやすいというのも、大人が楽しむ理由の一つにあるようだ。
テレビ番組でおもちゃのコレクターとして目利き能力を発揮している「ブリキのおもちゃ博物館」館長の北原照久さんに、おもちゃの魅力を語ってもらった。
「おもちゃは名前や形こそ違えど脈々と歴史は続いています。
子ども同士はもちろん、大人も一緒に遊べ会話ができる。
親子が共有できるものってとてもいいと思います」
学生時代に留学していた欧州で、ものを長く大切に使う文化に触れて、日本のものづくりの丁寧さを感じ、コレクターの道を歩み始めたという北原さん。
「欧米のコレクターに、昔の日本のおもちゃは高く評価されている。
今でも大人をワクワクさせるのです。
おもちゃの素材やトレンドは時代とともに変わりますが、触れる側の思いは変わらない。
いつになっても、子ども心、遊び心は必要だと思いますね」
たかがおもちゃとバカにするなかれ。
昔を思い出し、子どもと一緒に遊んでみるのも一興だ。
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最終更新:8月4日15時2分