変わる政権・変わる生活:/3 高速無料化 /山形
今、気になっていることは「北海道物産展で必ず買うもの」ですがこんなニュースがあります。
◇観光期待、流出懸念も
「地域と経済の活性化」を目的に高速道路料金を段階的に無料化し、12年4月までに完了させると民主はマニフェストに掲げた。
「仙台市の夫の実家に帰りやすくなる。
いつも山形道はガラガラなので、無料になっても渋滞の心配はなさそう」。
乗用車と軽乗用車を持つ上山市の主婦、柏倉幸枝さん(55)は無料化に賛成だ。
選挙では民主に1票を投じた。
「休日上限1000円に釣られて付けたETC代はもったいないけれど」と言うものの笑顔を見せる。
一方、山形市の会社員、広田雄輔さん(34)は車を持たない。
無料化に反対だ。
「二酸化炭素の排出削減をうたう一方、排出を促す政策は矛盾している。
そもそも、一部の人しか恩恵を受けられない政策に多くの税金を使うのは納得がいかない」と憤る。
休日上限1000円にも反対で、選挙では自民にも民主にも入れなかった。
県内の08年の観光入り込み客数は3932万4000人と、6年ぶりに4000万人を割り込んだ。
観光関係者は歓迎の姿勢だ。
酒田観光物産協会の荒生満(みつる)常務理事は「休日上限1000円の効果はたしかにあった。
ETCや曜日の条件が無くなればさらに観光客の増加が見込める」と話す。
酒田市の山居倉庫や本間美術館の駐車場には、東京、大阪、福岡など県外ナンバーが以前より目立つようになったという。
酒田には「旧割烹(かっぽう)小幡」など「おくりびと特需」に沸く名所も多い。
荒生常務理事は「映画の追い風があるうちに県外のファンを取り込みたい」と話す。
県外へのポスター掲示を増やすなど、アピールに力を入れる方針だ。
山形市観光物産課も「観光資源の多い市にはありがたい」と評価する。
蔵王と山寺の観光客は以前から県外観光客が県内客の約1・5倍。
92年をピークに客数は減っているが、無料化で県外客が増えることを期待する。
半面、商店主は渋い顔を見せる。
山形市は七日町通りこそにぎわうが、路地に入ると人通りはまばらになる。
衣料品店の50代男性店主は「郊外の大規模店に客をごっそり持っていかれて久しい。
この上、無料の高速で県外のアウトレットに人が流れたらたまらない」と話す。
夫婦で食料品店を営む50代女性は「店の一押しを紹介するパンフレットを商店街で作るなど、お客を呼び込む工夫はしている。
地元の人を流出させる政策はやめてもらいたい」と話した。
【細田元彰】=つづく
9月8日朝刊
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最終更新:9月8日12時3分
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